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寝坊息子

kobanasi        

 
 ある人、息子をしかる。 

 「もう起きないか、かかあ、ひっぱたいて起してやれ、そのように朝寝をしては、ろくな者にならねぇぞ。ついぞ早く起きたことがねぇやつだ。いま、なんどきだと思う。追っつけ四つ前(午前十時頃)だ。早く起きろ、いつでも、おれといっしょにばかり起きる」

小ばなし歳時記 加太こうじより

破れ傘

 ある武者修行の男、山のなかの一軒家に泊まる。kasabijin
 その家には美しい年増がひとり住んでいるきりなので、泊めるからには気があるだろうと、女が寝たころを見はからって、女の寝ている部屋へ忍びこんでいいよった。

 女は武者修行の男をうまくあしらうが、肝心のところへくるとさせない。男はひと晩じゅう女を自由にしようとしたが、ついにものにならぬうちに夜が明けた。

 夜が明けてみると、女も一軒家もかき消えて、残るは一本の破れ傘ばかり
 「さては、あの女はこの破れ傘が化けたものか、どうりで、させそうでさせなかった」

小ばなし歳時記 加太こうじより

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公開日:
最終更新日:2014/06/06

 
  •  制作者 seiwa
     年齢  じじ
     住処  埼玉県
     仕事  話し方教室講師
     

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