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一回やって四両

kobanasi        

 
 ある男、間男を女の亭主に見つけられて、いろいろとわびをして、結局のところ、四両払うことにして、ともかく自宅へ帰る。

 男、女房に「カネを四両だしてくれ、これこれだ」と包まず話せば女房が「一回やって四両かい」「おおさ」

 「それなら、お前さんあの人のところへいって、差引勘定だからといって、あべこべに四両とっておいで」

 こっちの女房は二回していたとみえる。

小ばなし歳時記 加太こうじより

ヘソの下

 かみなりが、ガラガラピシャンと落ちた。そのあとへ、こわごわいってみると、弁当箱が落ちている。

 「おとっつあん、これなんだろう」
 「イナズマの紋がついているから、大方、カミナリさまの弁当箱だろう。しゃれたものだ、二重弁当になっている」

summer せがれが、中はなにかと、上の箱のふたをとる。
 「やあ、カミナリさまだけあってオヘソのつくだ煮だ。下には何がはいっているのかな」というと、

 おやじ「ヘソの下はのぞくもんじゃない」

小ばなし歳時記 加太こうじより


 

その手

 たこ、あまりの暑さに橋の下へでて昼寝をしている。
 それを猫が見つけて足を七本食い一本だけ残しておく。

 たこ目をさまして「足を七本食われた」と向こうを見れば猫がいるゆえ、
 「あの猫が食ったか、かたき討ちをしよう」と、一本の足をあげて猫をまねけば、

 猫「その手は食わぬ」

小ばなし歳時記 加太こうじより

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公開日:
最終更新日:2014/06/06

 
  •  制作者 seiwa
     年齢  じじ
     住処  埼玉県
     仕事  話し方教室講師
     

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