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ぼうやも見たい



 ポールはだだっ子で、両親もほとほと手をやいている。今日も今日とて、地だんだ踏んでわめきたてて、女中のマリーがなだめても、いっかな聞きいれぬ。

 「どうしたんだい。マリー」dog1  たまりかねて母親が聞く。
 「申せませんわ、奥様、こればかりは・・・」

 「いいから言っておくれ」
 「では申します。ぼっちゃまは私に・・・おしりを見せろとおっしゃいます」
 「えッ?おしりを?まあ、この子は・・・」

 母親、けんめいになってポールをなだめたが、ポールはますます泣きわめく。
 「仕方がない、マリーや。この子はまだ六つだし・・・かまわないからちょっとだけ見せておやり」

 マリー、裾をまくって、どうどうたるおしりを見せる。ポールますます泣きわめき、
 「それじゃない!それじゃない!もう一方のがわだよ!マリーがゆうべとうちゃんに見せた方だよ!」

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公開日:
最終更新日:2017/11/22

 
  •  制作者 seiwa
     年齢  じじ
     住処  埼玉県
     仕事  話し方教室講師
     

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