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一日一善

kobanasi  
       

 
 シャリーは、信心ぶかくて、善良な心の持ち主であった。教会で、有りがたいお説教をきいてから、毎日、一日一善を実行しようと、心にきめた。

 それから、二十五日間は、順調にいったが、二十六日目、家に帰ったとき、商売におわれて、一日中、何もしていないのに気がついた。

 「さあ、たいへんだ。こんなにおそくなっちゃ何もできない。が、まあ、あす二つやれば、いいだろう」



 と、心の中で、いいわけをしながら、ベッドにもぐりこんだが、どうにも気になってしかたがない。

 こんな夜ふけでは、外に出たって、乞食はおろか、犬のこ一匹いるわけがない。

20mjfox もんもんと考えあぐんだすえ、シャリーはたった一つのこされた一善を思いついた。

 シャリーは、ガバッと、ベッドから飛び起きると、まっすぐに、ながい間、ひとりぐらしの雇い婆さんの寝室へ突進した。

 当年六十歳になる婆さんは、かくて、シャリーの一日一善のお役にたったわけ・・・。

西洋風流小咄集 より

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公開日:
最終更新日:2014/06/06

 
  •  制作者 seiwa
     年齢  じじ
     住処  埼玉県
     仕事  話し方教室講師
     

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