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隣接陣地

kobanasi  
       

 
 ある連隊が、いなかの町へ演習にいきました。小さな町では、宿屋がただの一軒しかなく、しかも、部屋が一つ、ベッドも一つしかありませんでした。

 ご老体の連隊長と年若い副官、部屋へ通ったものの、さて、どうして寝ようかと思案の末、若い副官は遠慮して、連隊長どのをベッドに寝かせ、自分はイスに寝ようとしました。

 ところが、人情家の連隊長、
 「それは気の毒だ。なあに、かまわんから、このベッドでいっしょに寝よう」

 さて、その翌朝、若い副官が、まだ、ぐっすり眠っていると、連隊長が、とつぜん、大声をあげました。

 「副官、副官、ありがたい!いや、まったく、こんなになるのは十年ぶりじゃ!」
 
 副官、おずおずと答えました。
 「連隊長どの、そ、そ、それはわたしのでございます」

西洋風流小咄集 より




独身女史

 ユトレヒトの独身クラブ会長メケラ女史の家で、独身クラブ総会があった。
 会議が深夜におよんだので、会員のオット君は女史の家へ泊めてもらうことになった。

 ベッドに入ってからトイレに行きたくなったが、場所がわからない。そこでオット君はおそるおそる寝室のドアをノックして呼んだ。

gl021  「メケラ先生、メケラ先生・・・」

 中から女史の声がきこえて来た。
 「シーッ、静かに・・・。いま、カギをあけるから・・・」

西洋風流小咄集 より

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公開日:
最終更新日:2014/06/06

 
  •  制作者 seiwa
     年齢  じじ
     住処  埼玉県
     仕事  話し方教室講師
     

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