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野心家のメイド

kobanasi  
       

 
 ピクスピイ夫人は、深夜、風呂の中で、その美しいからだを、のびのびと横たえていた。

 と、とつぜん、なんの合図もなく、ドアが開いて、新しくやとったばかりのメイドが全裸で、とびこんできた。

 メイドは、ピクスピイ夫人を発見すると、パッと顔を赤くして、
 「あっ!奥さま、はいってらしたんですか。どうも失礼しました。あたし、旦那さまが、はいってらっしゃるとばかり、思っていましたので・・・」

西洋風流小咄集 より




ご注文品

 肉屋の主人のヘンリいィ氏、ゆっくりとお風呂につかって一日の疲れを落していると、かたわらの電話器が鳴った。

85 「もし、もし、ヘンリィ?わたし、ベネットよ。今晩逢いたいの。ぜひいらしてね。え、今?そうなの、もう裸でベッドに入ってるの。じゃ、すぐいらしてね」

 楽しい期待に胸をワクワクさせながら、風呂からあがろうとしているところへ、彼の妻が入ってきて、ヘンリィ氏を見ると、嬉しそうに叫んだ。

 「まあ、あなた!今晩が楽しみだわ」
 ヘンリィ氏、うっかり、

「ばか、これはご注文品だ。すぐ届けてこなければいけないんだよ」

西洋風流小咄集 より

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公開日:
最終更新日:2014/06/06

 
  •  制作者 seiwa
     年齢  じじ
     住処  埼玉県
     仕事  話し方教室講師
     

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  • warais

    kobanasis

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