エレベーター

「おい、マリー!」
と、父親がカンカンになって、一人娘のマリーをどなりつけている。
「おまえの腹をそんなにふくらませたのは、このアパートに住んでいる男だろう。さあ、ほんとのことをいえ!三階の男か、それとも四階の奴か、五階のロクデナシか?はっきりいいなさい」
「あら、パパ・・・そんなこといったってむりよ。わかりゃしないわ。だってエレベーターの中だったんですもの」
彼は、さっそくホテルへ連れこんだが、その娘がまるっきり男を知らない様子なので、大いにおどろいた。
そこで彼は、さきざきのことを思いやって、例のゴム製品をつけることにした。ところが、さきにベッドに入っていた娘は、これを見ると、陽気な声をあげた。
「あら、あなたのもお初なのね。まだ、殻をかぶっているじゃないの・・・」
と、父親がカンカンになって、一人娘のマリーをどなりつけている。
「おまえの腹をそんなにふくらませたのは、このアパートに住んでいる男だろう。さあ、ほんとのことをいえ!三階の男か、それとも四階の奴か、五階のロクデナシか?はっきりいいなさい」
「あら、パパ・・・そんなこといったってむりよ。わかりゃしないわ。だってエレベーターの中だったんですもの」
西洋風流小咄集 より
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殻
女にかけてはすごい腕のジャンが、ある夜、かわいい娘にいい寄って、とうとう承知させた。
彼は、さっそくホテルへ連れこんだが、その娘がまるっきり男を知らない様子なので、大いにおどろいた。
そこで彼は、さきざきのことを思いやって、例のゴム製品をつけることにした。ところが、さきにベッドに入っていた娘は、これを見ると、陽気な声をあげた。
「あら、あなたのもお初なのね。まだ、殻をかぶっているじゃないの・・・」
西洋風流小咄集 より
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公開日:
最終更新日:2018/08/12