注意がかんじん
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湯気が、もうもうとたつお風呂の中で、サリーは、ゆっくりと手足をのばして、からだを洗っていた。
うら口から入って来た彼女の夫は、それを見て、サリーの濡れたからだを、軽くたたいて、言った。
「よう、いつもながらきれいな肌だな。いま体重はどのくらいあるんだい?」
下を向いたまま、一生懸命からだを洗っていたサリーは、甘ったるい声で言った。
「五十八キロよ、あなた。そんなことより、うら口のドアにカギをかけて来たの?それから靴ももってきたでしょうね。注意しなきゃダメよ。なにしろ、うちの夫は、すごいヤキモチやきなんだから・・・」
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ゴム栓が無くなったので、八つになるペペを使いに出した。
ペペは雑貨屋へ行くと、
「ゴムのセンを一つちょうだい」と言った。
雑貨屋の主人は、何をカンちがいしたのか、一つの小さな箱をわたした。りこうなペペは、すぐその場で箱をあけてみた。
「おじさん、これちがうわ。ママがビン詰めにしているのは桃よ。キューリじゃないわ」
うら口から入って来た彼女の夫は、それを見て、サリーの濡れたからだを、軽くたたいて、言った。
「よう、いつもながらきれいな肌だな。いま体重はどのくらいあるんだい?」

「五十八キロよ、あなた。そんなことより、うら口のドアにカギをかけて来たの?それから靴ももってきたでしょうね。注意しなきゃダメよ。なにしろ、うちの夫は、すごいヤキモチやきなんだから・・・」
西洋風流小咄集 より
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センちがい
ブラウンの細君が果物のビン詰めをつくっていた。ゴム栓が無くなったので、八つになるペペを使いに出した。
ペペは雑貨屋へ行くと、
「ゴムのセンを一つちょうだい」と言った。
雑貨屋の主人は、何をカンちがいしたのか、一つの小さな箱をわたした。りこうなペペは、すぐその場で箱をあけてみた。
「おじさん、これちがうわ。ママがビン詰めにしているのは桃よ。キューリじゃないわ」
西洋風流小咄集 より
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